離婚したい.com -理由・相談方法・新婚の場合など-

離婚に関する法律

■年金分割について

年々増加している日本の離婚件数ですが、なかでも中高年世代の離婚が増えています。これを指して「熟年離婚」なる言葉もできたほど。

熟年離婚に特別な定義はありませんが、20年以上連れ添い、子供の教育も終え独立した頃にする離婚を指すことが多いようです。

離婚の理由としては、長年の結婚生活の中で感じ、積もり積もってきた不満が爆発したといったところでしょうか。子育ての義務を終え、定年を迎えた夫と二人顔を付き合わせる生活が辛くて、離婚に踏み切るケースが多いようです。

その熟年離婚の後押しをしているとされるのが、2007(平成19)年から施行されている「年金分割制度」です。

もし、あなたがサラリーマンや公務員に扶養されている第3号被保険者であれば、2007年4月以降に成立した離婚については、婚姻期間中の夫の厚生年金保険料納付分を分割することができ、最高1/2まで受け取ることができるようになりました。受け取りの按分は、本人同士の話し合いで決まります。

さらに2008年4月1日以降には制度の改定があり、これ以降の離婚に関しては、婚姻期間中の夫の厚生年金保険料納付額の1/2が自動的に分割されることになりました。夫の合意は不要です。

年金制度のうえから見ると、これは非常に大きな改革です。

聞いたことがあるかもしれませんが、年金の構成は「3階建て」となっています。

1階部分は老齢基礎年金と呼ばれるもので、国民年金を支払っているすべての人に共通する部分です(第3号は納付免除されています)。

そして2階部分が、厚生年金や共済年金の積み立て分。年金分割では、この部分を分け合うことになります。

そして、3階部分が共済年金の職域部分と企業年金。これは、ある人とない人がいます。

今までは、たとえ夫婦として何十年連れ添っていても、第3号被保険者がもらえる年金は老齢基礎年金のみでした。

従来の年金制度では、離婚した場合、2階建て部分に当たる厚生年金は元夫のものとなり、元妻は老齢年金のみで厚生年金を受給する資格がありませんでした。

しかし、2007年からの年金改正によって、「年金保険料の納付記録」の分割ができるようになりました。これはどういうことかというと、厚生年金保険料も夫婦共同で納めたとみなされるようになり、仮に離婚したり、離婚後に元夫が死亡したりした場合でも、元妻が生きている間は、老齢年金にプラスして厚生年金の50%を「本人名義の年金」として直接受け取れるようになったということです。

これは、熟年離婚を考える方には、大変心強いことです。

ただ、婚姻期間が短い場合は、それだけ納付額も少ないわけですから、支給額も低くなります。年金分割を考慮し、我慢や無理をして離婚をひきのばすよりも、離婚しても自立して生活できるような環境を整えるほうが、人生を無駄にしないためにも良い道と言えるかもしれません。

ちなみに、分割対象は厚生年金だけで、2007年4月以降に成立した離婚のみです。それ以前に離婚した夫婦の年金は分割対象外となりますので、お間違えのないように。

さらに2008年4月以前の離婚の場合ですと、まず夫婦の合意のもとに年金分割の按分割合を決める必要があります。そして、年金分割の按分割合に合意したという公正証書等の書類を添えて、住所を管轄している社会保険事務所へ年金分割請求手続きを行ってください。


▲このページの上部へ
Copyright (C) 2009-2016 離婚したい.com -理由・相談方法・新婚の場合など- All Rights Reserved.